ブログ
2023年 2月 18日 国公立前期試験まであと7日。では逆に……
こんにちは。東京大学教養学部文科一類2年の山田達也です。
国公立前期入試まであと7日。目前に迫ってきたなあ、という感覚が嫌でもする時期になりました。私は高3のこの時期全く勉強に手がつかず、東進に中3で入学してから(おそらく)初めて担任の先生に「友人と喋っている時間が長い」と注意されたのを今でも覚えています。残り時間は短くなるし、私大の合否結果は出るし、前泊しなければならないし(※)……どうにも心が浮ついてしまうのが直前期だと思います。先のことを見据えていると、どうしてもふわふわしてしまいますよね。
(※)私は静岡市に住んでいたので、東京大学を受験するには前泊する必要がありました。「受験のため」ではありますが、知らない土地・知らない部屋、しかもその先には入試という非日常体験があります。当日はもちろんですが、前日あたりから平常心でいるのはなかなか大変になると思うので、前泊される方はある程度心の準備をしておくとよいと思います。私もまったく眠れないし、食事は喉を通らないしで大変でした……。朝は喉通らなくてもゼリー飲料を持っていくとよいです(経験談)。それから、目を閉じて横になっているだけでも休息効果はあるそうですよ。
ここで、もう一つの視点を私は提示したいと思います。
「あなたは、何日受験のために頑張ってきましたか?」
何の根拠もない推測ですが、この質問に即座に答えられる人はほとんどいないと思います。理由はおそらく二つ。まず、「受験勉強」の定義が曖昧であること。教科書レベルの勉強も、応用問題の学習も広い意味では受験につながっていますし、そう考えると際限なく「受験勉強を開始した地点」は過去に遠のいていきます。それはそうです。
ただそんなことよりも、二つ目の理由――数えきれないくらいたくさんの時間を積み上げてきたということが、最も大きな理由ではないでしょうか(ちなみに、東進の入学期限(2022/9/15)に入学した人ですら、今日までに156日を勉強に費やしてきています)。東進でここまで頑張ってきた皆様は、少なくともそれだけの時間をかけてきています。もっと前から入学していた方は、もしかすると数倍の時間になるかもしれません。あまり意識にはのぼらないことだと思いますが、それだけしっかり努力は重ねられています。
もう少しで来る現実を見据えるのも大事です。それは間違いありません。でも、こんな時期だからこそ、自分が歩いてきた道のりも大切にしてほしいと思います。本番で焦ったとき、ミスに気付いて茫然としたとき、あるいは思考停止になったとき――自分を立ち直らせてくれるのは、多分そういう経験ではないかと思います。
明日は早川先生です。お楽しみに!