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2020年 11月 25日 勉強のモチベーション、どう上げる?
こんにちは!東京大学工学部4年の留岡です!
最近、寒くなってまたコロナウイルスの感染が拡大していて非常に不安なこの頃です・・・
一人が何人に感染させるかを示す実行再生産数も1.0を超えているそうです。
休養・栄養・運動を意識して万全な体調管理をしましょう!
自分は家で換気や加湿をすることを心がけています!
さて、今年はコロナの影響で例年以上に暗いニュースが多い中、勉強も大変で落ち込んでしまったり、疲れてしまったりする人も多いのではないでしょうか?
そんな人たちにぜひ参考にしてもらうべく、今日は自分が勉強のモチベーションを維持してきたかをご紹介したいと思います!
結論から言ってしまうと、勉強を好きになることです!!!
いやいや、簡単にそれができたら苦労しないだろって話ですよね笑
勉強が好きな人にも様々な理由があると思います。
自分が勉強を好きな理由を考えてみると、例えば、
ゲームのキャラクターがレベルアップしていくようにこれまで解けなかった問題が解けたり、知らなかったことを知れることで自分が成長していく感じが気持ち良かったり、
純粋にその教科の勉強することで得られる知識やそれが実社会で使われている事例など面白く感じることもあります。
具体的には、
1つ目は体力アップみたいな感じです。周りと成績を比べてあまり効果が実感できなかったり、1日単位では強く実感できるほどの成長がなく、やる気がおちてしまうかもしれません。
小さな積み重ねは目に見えるのには時間がかかるかもしれませんが、偉い人たちもよく言っているように着実に成長する方法はそれしかないのだと思います。
2つ目に関して、数学の例を一つ挙げてみましょう。
1+2+3+….と無限に自然数を足し算していった結果はどうなるでしょうか?
無限を足すので結果は無限ですね。
次に、1/1 + 1/2 + 1/3 …と自然数の逆数を足して行ったらどうなるでしょうか?
数式で書くとこんな感じです。(調和平均)
結果はこれも無限になります。これは数3をやってる人は証明できるはず…
さて、今度は1/1 + 1/4 + 1/9 + 1/16 …と自然数の二乗の逆数を足して行ったらどうなるでしょう?
なんと、この結果は以下のようになります!!!
どうでしょう?全然関係のないはずの円周率が登場しているのはすごいと思いませんか!?不思議ですよね!?
自分はこの結果を初めてみた時は非常に驚きました!(証明を知りたい人はバーゼル問題で調べてみてください!)
そして、最後に、これは高校数学を遥かに超える話ですが、
sを複素数として自然数の逆数をs乗したものの和である、次のような関数を考えてみます。
「この関数の値を0にする非自明なsの実部は必ず1/2である」という予想があります。(詳しい事は難しいので自分もわかりません…笑)
これはリーマン予想と呼ばれる問題で、数百年の間多くの数学者がチャレンジしてきてのにも関わらずいまだに解決されていない超難問として知られており、多額の懸賞金がかけられているようです。
この問題が解かれると謎に包まれている素数の分布の性質がわかり、素因数分解を用いた現代の暗号技術は大きな岐路を迎えると言われています。また、素粒子理論など最先端の物理理論などにも応用される可能性があるのだそうです。
他にも詳しく話しませんが、例を一つ挙げると、最近注目を集める技術の人工知能(機械学習)の中でも、ディープラーニングやニューラルネット と呼ばれるものがあります。
これは人間の脳の神経細胞内で行われる情報伝達をパーセプトロンというものを使って簡単に模倣したアルゴリズムで、ここでもベクトルなどの数学が登場します。
発想自体は非常に簡単ですが、それを組み合わせることでこれまでできなかったことを可能にして社会を大きく変えています!
どうでしょう?
高校で習うような内容が実は現代の超難問に繋がっていたり、社会を大きく変えるような革新的技術の基礎になっていたりすると考えるとワクワクしませんか!?
自分自身まだまだよくわからないことが多いのですが、今の勉強の延長線で面白いことができたり、新しいものが生み出せるのではないかと考えると、勉強のモチベーションが湧いてきます。
自分は高校生の頃、天才たちと難問の闘いの歴史をドラマチックに描いたNHKスペシャルなどの番組や数学・物理などのネットの解説記事を見て勉強のモチベーションを上げていました!
他にも話したいことはたくさんあるのですが、今日はここまでにしておきます。
気になる人はぜひ校舎で声をかけてください!他の担任助手の先生にもぜひ、モチベーションアップの秘訣を聞いてみてください!
ぜひ、勉強を好きになって頑張ってみてください!
明日は上智大学の三上先生です!お楽しみに!